喰如何樂~kui dou raku~

折々に外で食す一皿の彼是

背を押す味わい

歳経る毎に食事の冷たさを

厭う様になりました。

冷たくして美味しいものを

冷たい状態で食べるのは

良いのですが、折角の温かい一膳を

冷めた状態で食するのは出来る限り

避けたいと言う気持ちが年毎に

強まっております。

 

気持ちが冷えていても温かい一膳の

作用で暖まって解けてサア次を!と

言う心持になる事もございますから。

 

天亭 Whityうめだ店

 

時間が圧していたり懐加減がやや心許無い時、

筆者はさっくり済む丼物を選んでおります。

この天亭と言う店、読んで字の如く天丼が

売りの店ではございますが筆者が好んで

頼む品はみそかつ丼だったり致します。

 

名古屋名物の味噌カツを丼に仕立てたみそかつ丼。

有態に言えばほんのり甘い赤味噌だれに

潜らせた豚カツに半熟卵を添えて

供される丼でございます。

その強過ぎない甘味が時に程好く背を推して

くれるのです。

カウンターのみの店内、たまには少々待つ時も

ございます。

それでもあの脂と程好く馴染む甘味を求めて

筆者は待つのです。

手抜き、なし

前々から気になっていた

トルコライスを食べようと

思い立ち、お目当ての店に

赴きました。

 

魚deバール ウオチカ。

 

カレー味ピラフをオムライスに

仕立て、その上に豚カツを載せて

デミグラスソースをたっぷり。

口直しにはキャベツのピクルスを

添えて。

食前に小ぶりなカップに入った

スープが供されます。

 

そして別料金でサラダをつける事が

出来るのですが、このサラダが

まことに行き届いております。

山盛りの瑞々しい野菜の上に

薄く切ったフランスパンを

焦がさずに焼いてクルトンに

仕立てて振りかけ軽くドレッシング。

別皿にとりながら戴くのですが

それがまた美味しい。

 

サア、次は何をしようかと思える、

手抜きなしの一皿です。

メインのトルコライス

勿論手抜きなく美味しい。

オムライスはトロトロ卵で仕立てて

ある為、それだけでもテンションが

上がる方がおいでになろうかと。